ballet project通信

【#003】私たちはなぜオンラインバレエ学校を開校したのか


ballet project通信では、石井久美子バレエプロジェクトの裏側やバレリーナ石井久美子の素顔、驚くハプニングや笑える話、感心してしまう話、泣ける話などなど、みなさんと共有したい話題を、密度高く発信していきます。余暇のお供に気軽に楽しんで頂けたら嬉しく思います。

皆さん、こんにちは。石井久美子バレエプロジェクトのつっちーです。
紫陽花が麗しい季節になってきましたね。物憂げな梅雨も近づいてきましたが、雨にも湿気にも負けずに元気に乗り切っていきましょう。

さて、ballet project通信#003は私たちにとって原点とも言える「なぜオンラインバレエ学校を開校したのか?」です。
みなさまのおかげで、石井久美子オンラインバレエ学校は多くの方から支持され、プロのダンサーを目指す方から趣味でバレエを楽しみたい方たちまで、幅広く受講を頂いております。今でこそ、このように活気溢れるオンラインバレエ学校となりましたが、開校当初は生徒が本当に集まるかどうか不安もたくさんありました。

なぜ、私たちはオンラインバレエ学校を開校したのか。石井久美子オンラインバレエ学校のはじまりの話を少し紐解いていきたいと思います。


石井久美子バレエ学校のはじまり

2021年12月24日。クリスマスで煌めく新宿。
久美子と菜々子(久美子の妹)は二人でバレエ会社を設立しました。新型コロナウイルスによりロシアからの帰国を余儀なくされた久美子が、日本で何かできることはないかと模索する日々を経て、このようにバレエ学校を立ち上げられたことは、ふたりにとって喜ばしい一歩でした。

立ち上げから1~2年の間は、対面レッスンでの活動を続けてきました。そんな中、先生として参加してくれたのは、こっちゃんです。新宿村での対面レッスンが中心でしたが、時には地方への出張レッスンも行い、少しずつではありますが生徒は増えていきました。

しかし、私たちの頭を悩ませる問題があります。それは、本拠地である新宿まで遠く、出張レッスンも行われない都市からレッスンに参加してくださる生徒さんが負担する費用の大きさです。
レッスン費の他、交通費や宿泊費まで考えると大きな出費となっていることは重々承知しており、そんな生徒さんたちの負担をなんとか減らすことはできないかと考えていました。

レッスンについて話し合う琴音、久美子、菜々子

弟からオンラインバレエ学校の提案

転機が訪れたのは、たつや(久美子の弟)からのオンライン学校の提案です。
弟の提案するオンラインバレエ学校の話は、久美子にとっては信じ難いものでした。はじめは激高し受け入れることはできません。

「たつやは何もわかってない!」

周知徹底のことですが、久美子はバレエにおいて並々ならぬプライドを持っています。「バレエとは対面で行ってこそ価値がある」ということを信じて疑わなかったからです。

しかし、たつやはこのように考えていました。
コロナ禍で物事が急激にオンライン化する中、私たちもオンラインでバレエレッスンをすることはできないかということを。また、スタジオを持たない私たちにとって、固定の場所に捉われずに生徒と継続的に関わることができる可能性がオンラインにはあるのではないかと。

また、全国どこにいても参加できるのではないかという、オンライン最大のメリットを強く感じていたのです。
たつやは久美子のバレエをもっともっと全国に広めたいと考えていました。
久美子の持つバレエの力を、幼い頃から肌で感じていたのかもしれません。姉想いの素敵な弟ですね。

新しい試みに、話し合いも難航

オンラインバレエ学校の課題

しかし、オンラインバレエ学校には多くの課題もありました。
久美子の持つ豊富な知識や技術をオンラインでどのように伝えていくのか。バレエとは対面で身体に直接触れて指導を行うこともあるので、それらをオンラインレッスンでどうカバーしていくのかということです。これは久美子が一番懸念していることでした。

私たちはどうしたらスムーズにオンラインレッスンが行えるのか何度も議論を重ねました。対面レッスンとオンラインレッスンの違いを考え、久美子が納得するまで、時には衝突しながらも意見を出しあいます。

久美子は「オンラインバレエ学校の開校は認められない」と主張し、たつやは「オンラインこそ久美子のバレエを全国に広めるためには必要不可欠」だと、お互い一歩もひきません。菜々子(久美子の妹)はそんな二人が納得し合うには、どうしたらいいのかと考えを巡らせます。

確かな手ごたえ

2022年12月。石井久美子バレエ学校開校1周年記念の感謝を込めて、はじめてのオンラインレッスンをサプライズで試みました。

なんと驚くべきことに、全国から約300人もの生徒が参加してくださったのです。私たちにとってこんなに嬉しいことはありません。私たちはオンラインバレエ学校の未来を確実に描き始めることができたのです。

オンラインレッスンでの琴音と久美子

何度も衝突した久美子とたつやでありましたが、久美子もオンライン学校の可能性に気付き、ついに開校を快諾してくれました。

まずは皆さんにオンラインバレエ学校を知ってもらうために、開校の告知動画を作ることにしました。この時の気持ちは不安と期待で半々です。バレエとはやはり対面で行うもの。例えば短期的なオンラインレッスンは成功したとしても、継続的に受講してくださる生徒さんが集まらなかったら?という不安はどうしても拭えなかったのです。

そして開校の前に、もう一度オンラインレッスンを行いました。なんと前回よりもさらに多い450人もの生徒さんが参加してくださりました。ここで、はじめて『オンラインバレエ学校開校の告知』も行いました。

慣れない機材のセッティングに悪戦苦闘

オンラインバレエ学校開校とリニューアルに向けて

2023年6月18日。オンラインレッスン第一期生の募集を開始します。システムの調整、レッスンの細かな打ち合わせなど、私たちはひとつひとつ念入りに確認していきます。

前日、メンバーは徹夜で準備にあたりました。システムエラーや突然の機材トラブルもありましたが、今となってはそれも懐かしい思い出です。前夜、みんなで励まし合って食べたラーメンの味は忘れられません。

こうして2023年7月。いよいよオンラインレッスンが開始されました。「プロ育成」、「ゴールド」、「レギュラー」と3つのコースでスタートし、対面レッスンとオンラインレッスンを同時に提供する形となりました。ここからは皆さんもご存知の『石井久美子オンラインバレエ学校』です。

今はオンラインレッスンの他にも、知識動画(トレーニング動画含)の配信やストレッチ配信なども行っています。久美子がワガノワやマリインスキーで学んだ、日本ではあまり知られていないバレエに必要な知識を、皆さんに知ってもらいたい一心で知識動画の製作にも力を入れています。

また、より多くの方に快適な環境で参加して頂けるようにと、オンライン学校開校以来の大幅なリニューアルに向けて、只今準備中でございます。(もうしばらくお待ちくださいね)

リニューアルにむけて日々奔走中!

進化し続けるバレエプロジェクト

駆け足ではございますが、『石井久美子オンラインバレエ学校』の軌跡を紹介させて頂きました。これからも、オンラインと対面の良さを活かしながら、多くの方へバレエの魅力を伝えていけたらと思っております。

「日本一のバレエ学校を作る」と宣言している私たち。これらはまだ序章に過ぎず、石井久美子バレエプロジェクトの“航海”は幕開けしたばかりです。私たちは大海原を駆け巡る新しい風になりたい。
これからも日本のバレエ界を変えていく先駆者として、未知なる扉を開き挑戦し続けます。

心ない言葉を頂くこともありましたが、応援してくださる皆さまがいてくれることが私たちの何よりの励みになります。いつもありがとうございます。
まだまだ未熟な私たちではありますが、これからも石井久美子バレエプロジェクトをどうぞよろしくお願い致します。

次回のballet project#004通信は「教師採用オーディションの裏側」です。どうぞご期待ください。