ballet project通信

【#007】教師紹介第2弾ー中濱瑛先生


ballet project通信では、石井久美子バレエプロジェクトの裏側やバレリーナ石井久美子の素顔、驚くハプニングや笑える話、感心してしまう話、泣ける話などなど、みなさんと共有したい話題を、密度高く発信していきます。余暇のお供に気軽に楽しんで頂けたら嬉しく思います。

こんにちは。石井久美子バレエプロジェクトのつっちーです。立秋とは名ばかりで依然として猛暑日が襲う日本列島ではありますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
暑気払いにぴったりなモノ・コトなどありましたらぜひ教えてくださいね。

さて、ballet project通信#007のテーマは、#006に続き新たにお迎えした教師ひとりずつにスポットをあてて、紹介していきたいと思います。2人目は、中濱瑛先生の素顔に迫っていきます。


情熱の舞姫ー中濱瑛

「久美さんの印象はカリスマ。私とは違う。だけどプロフェッショナルという目指している方向は一緒だなって。生徒さんには自分を越えてもらっていいと思ってる。だけど私も成長していくから。終わりなんてなくて常に進化しかない」

やわらかな雰囲気でこう語るのは瑛先生です。瑛先生は可憐という言葉が似合います。白百合のように清らかで凛とした気品のある先生です。癒しのオーラに包まれていますが、ぶれない心と芯の強さを感じます

「シンガポールダンスシアターで踊ってきましたが、いつかは引退を決めなければならない職業だと感じていました。引退が早いのがいいとか遅いのがいいのではなくて、一区切りついたという気持ちが自分の中でありました。私は好奇心旺盛なタイプでバレエダンサー以外のことにも挑戦してみたいと思い、そのひとつが大学院でスポーツについて学ぶこと、そしてもう一つが石井久美子バレエプロジェクトでバレエ教師になることでした」

瑛先生は現在、早稲田大学大学院でスポーツ科学について学びながら、石井久美子バレエプロジェクトで教師をしております。大学院ではアスリートやアスリートを支えていく人向けの研究をなさっているそうです。

「迷ったときは学んだ方がいい。人生の節目の時も。シンガポールにいた時に言われた言葉で、それが私の心の中にずっと残っています。現役でバレリーナとして10年間踊ってきて、自分にまだ伸びしろがあるなんて思ってもいませんでした。だけどここに来て驚くほどの成長を実感しています。」

また、瑛先生は「ここにやってきたことに不安がないわけではない」と、穏やかな眼差しで本心を語ってくれました。だけど厳しい環境に自分を置くことが好きだといいます。いつも柔和な瑛先生の、内面の強さを感じる言葉です。

「難しいことにチャレンジしていくと『この感覚だ』って、つかめる瞬間が何度もあって、私はそんな瞬間を人生の悦びだと思っています。研修期間は学業との両立が大変でしたが、そんな人生の悦びと変化する自分をたくさん感じられました。
舞台人はアウトプットが多かったので、引退したらインプットをもっとしていきたいと考えていました。石井久美子バレエプロジェクトで学ぶこともそうですし、大学院で学ぶこともそうです。シンガポールでダンサーを続けていたら、ここを受けることはなかったので、すべては縁だと思っています」

退団と応募のタイミングが少しでもずれていたら、私たちも瑛先生とお逢いすることはありませんでした。運命の糸に導かれるように来てくださったこの出逢いに、感謝しかありません。

瑛先生は海外生活が長かったので日本に戻ってきたばかりの頃は、日本人はせかせかしていると感じたそうです。耳に痛い言葉ですが、日本人の生き方について考えさせられます。
日本に戻られた瑛先生は、これからどんな先生になっていきたいのでしょうか。

「生徒さんが憧れる先生になれたらと思っています。スポーツについても学んでいるので、それらをバレエにもいかしていきたいです。海外でもレッスンを受けたいという生徒はきっといるはずなので、海外にも視野を広げ海外出張レッスンもいつか行えたらと思っています。シンガポール出張とか(笑)」

可憐で華のある瑛先生。場の雰囲気を和ませてくれながらも、周囲に流されない芯のある先生です。多くの生徒さんが憧れる先生となる日は近いかもしれません。

瑛先生にとってバレエとは

共通言語のようなもの。
国籍も宗教も関係なく、バレエで世界は繋がれると思っています。

中濱瑛(HPより)

東京生まれ。3歳でバレエを始め、小学校中学年頃からプロを目指す。中学1年生でカナダロイヤルウィニペグバレエスクールに入学し、2009年に卒業。研修生として米国のワシントン・スクール・オブ・バレエに入学。2010年10月にシンガポールダンスシアター(現シンガポールバレエ)に研修生として入団し、2012年に正団員、2019年にソリストに昇格。「くるみ割り人形」金平糖の精、「眠れる森の美女」オーロラ姫、「コッペリア」スワニルダ、「ロミオとジュリエット」ジュリエットなどで主役を務める。マレーシア、インドネシア、中国、フィリピン、カンボジア、ラオスなどでの海外公演にも出演。2024年3月に退団し、現在は早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に在学中。

お忙しい中、最後までお読みくださりありがとうございます。次回のballet project通信も新たに教師として加わった、中台ちより先生の素顔に迫っていきます。ご期待ください。