皆さん、こんにちは。石井久美子バレエプロジェクトのつっちーです。いよいよ新年度が始まりましたね。 気分一新、過ごされている方も多いのではないでしょうか。私もこの季節に背中を押されるような新たな気持ちで、皆さまに楽しんでいただけるメルマガをお届けできたらと思います。
さて、今回のballet project通信#42は、石井久美子バレエプロジェクト公式YouTubeにも出演している、酒井みなさんのインタビューです。

「バレエで生きていくと覚悟を決めた15歳の少女…|石井久美子バレエプロジェクト公式YouTube」
みなさんはワガノワ合格を果たしながらも、日本でバレエを学び踊ることを選んだ一人の若いダンサーです。インタビューではその決断の裏にあった思いや、今頑張っていることを、等身大の言葉で語ってくれました。
ー バレエを始めたきっかけと、プロダンサーを目指すようになったのはいつ頃でしたか。
4歳になる前に始めました。自分でというより、親が「バレエどう?」と勧めてきたので始めました。気づいたらずっと続けているという感じです。
プロダンサーを目指すようになったのは、3、4年生くらいの時です。ある日、紙に目標を書いて壁にたくさんはっていたんです。「コンクールで1位」とか「留学してプリンシパルになる」とか書いていました。その頃からプロダンサーになることを目指していたと思います。
ーワガノワバレエ学校に合格したと聞いたとき、どんな気持ちでしたか。
準備期間が1か月半くらいしかなかったので、「本当にいけるのかな」という不安はありました。でも自分の中ではやりきった感覚があったので、結果を聞いた時はホッとしたし、素直に嬉しかったです。
「15際の進路を決めるワガノワバレエ学校・オーディション…|石井久美子バレエプロジェクト公式YouTube」
「世界最高峰のバレエ学校入学のため15歳がロシアへ…|石井久美子バレエプロジェクト公式YouTube」
ーワガノワバレエ学校を離れて帰国することを選びましたが、決断するまでに迷いや葛藤はありましたか。
迷いなどは全くなくて即決でした。自由に外に出てはいけないとか、寮生活が閉じ込められているように感じてしまって。環境が合わないなって、ここは自分の居場所ではないのではと、すぐに感じてしまいました。
「ここに残るのはちょっと厳しいかも」「このままではバレエも嫌いになって辞めてしまうかも」と思い、母に電話しました。家族にも 「自分の人生だから、自分でそう決めたのならいいよ」と言ってもらえました
「15歳のバレエ少女はロシア留学後まもなくして帰国…|石井久美子バレエプロジェクト公式YouTube」
ー過去の自分にかけてあげたい言葉はありますか。もしバレエを習っていなかったら、今、何をしていると思いますか。
「いろんなことにチャレンジしてみて」
怖がらずに、まずはやってみてほしいです。
きっと、新体操など何かしらのスポーツに打ち込んでいたと思います。そして、やるからには本気でオリンピックを目指していたかもしれません。

ー日本でバレエを学び続けることには、どんな良さがあると感じますか。
日本に強いこだわりがあるわけではないですが、安心感はあります。まだ10代なので家族と一緒にいられることもやはり大きいです。日本のバレエ団を目指す良さも感じていて、それはファンの方との距離が近いところだと思います。日本なら舞台も見に行きやすいですし。
ーバレエをしていて楽しいと感じるのはどんなときですか。また、バレエを続ける中でつらいと感じるときはありますか。
注意されたことが頭で分かって、それが体の動きとちゃんと一致した時です。「今できた」と感じる瞬間があって、その時はすごく嬉しいし楽しいです。脳内からいい物質が出るように感じます。
つらいと感じることは実はあまりなくて、できない自分にイライラすることはありますが、それは辛いというより悔しいに近い感情だと思います。
ー今、一番頑張っていることと、これからの自分にどんなことを期待していますか。
体の健康面や精神面も含めた自己管理です。踊るためのすべての土台を整えることを意識するように頑張っています。
あまり自分に期待するタイプではありませんが、目の前にあることを今できる範囲で100%出せるようにしたいと思っています。
ー自分の強みはなんだとおもいますか。
体幹がしっかりしていることだと思います。昔から運動神経が良い方で、ジャンプ力もあったり足も速いです。筋肉のつき方もバレエ向きだと言ってもらえますし、体力や筋力があることが私の強みだと思います。
ーコッペリアに出演しましたが、はじめての舞台はいかがでしたか。公演が終わった後はどんな気持ちでしたか。
はじめて全幕の舞台「コッペリア」に出演し、はじめてパ・ド・ドゥを踊ったことはとても楽しくて嬉しかったです。舞台をみんなで作り上げている感じがすごくあって、その空気の中にいること自体が楽しくて、少し興奮しているような状態だったと思います。終わった後はとにかく達成感が大きくて、「やりきった」という気持ちが強かったです。

ー将来はどんな舞台に出演したいですか。
『ラ・シルフィード』の舞台に立ってみたいです。あとはクラシックだけでなく、モダンやコンテンポラリーなどにも挑戦してみたいです。
ー今後の目標と、将来どんなダンサーになりたいですか。
海外でも日本でも踊っているダンサーになりたいです。場所にとらわれず、さまざまな舞台に立ちながら、たくさんの経験を重ねていきたいと思っています。そして「また見に行きたい」と思ってもらえるような、表現力のあるダンサーを目指したいです。
ー海外留学か日本かで悩んでいる同世代の子に、伝えたいことはありますか。
海外留学は人それぞれ、ベストなタイミングがあると思います。みんなが海外のバレエ学校を目指すからといって周りに流されず、自分がそこで本当にやっていけるのか、納得できる環境かどうかを見極めてほしいと思います。自分の本当の気持ちを大事にしてほしいです。
ー最後に、応援してくださっている方へ向けてメッセージをお願いします。
DMなどで会ったことがない方からも応援の言葉をいただくことがあって、それが励みになりますし本当に力となっています。このように日本に戻ってきて、皆さまに応援してもらえることをとても嬉しく思いますし、これからも頑張ろうと大きな励みになっています。今後また舞台に立つ機会がありましたら、ぜひ観に来ていただけたら嬉しいです。

家族や友人のいる日本で、バレエを踊ることを選んだ酒井みなさん。その決断には、きっと大きな勇気が必要だったことと思います。
どの道が正しいかなんてなくて、歩いた道がみなさんの物語のひとつとして刻まれていくのだろうと思います。瑞々しい向上心を持つみなさんが、これからどんなバレエダンサーへと成長していくのか楽しみでなりません。これからもみなさんがベストな環境でバレエを学びながら、プロのダンサーとして活躍する日を心から願っています。