こんにちは。石井久美子バレエプロジェクトのつっちーです。今年も満開の桜はあっという間に過ぎ去り、葉桜の季節となりました。新年度で慌ただしくされている方もいらっしゃるかと思いますが、お体には気を付けてお過ごしくださいね。
さて、今回のballet project通信#20は、「中濱瑛先生の一年の歩み」です。
石井久美子バレエプロジェクトの教師として、そして早稲田大学大学院生として駆け抜けた瑛先生の一年間の奮闘を振り返ってみましょう。

春爛漫。桜が満開に近い美しい日に、瑛先生にあれこれ聞いてみました。今回は一問一答インタビュー形式で、瑛先生のメッセージをお届けします。
ー本日はよろしくお願いします。瑛先生は石井久美子バレエプロジェクトで教師として一年間を過ごされてきました。今の率直な気持ちを聞かせてください。
舞台では自分のコンディションや考えを大切にしてきましたが、ここでは受け手の成長が一番大切なんだと教えてもらえました。変わっていく生徒を見ていけることが、一番のやりがいでした。
「上手にレッスンを教えられた」ではなくて、「相手にいかに伝わったのか」。それが大切だということを、特に感じられた一年でした。
ー生徒(相手)がいてこその先生ですね。教師をしてきて特に嬉しかったエピソードはありますか。
ずっとオンラインでレッスンを受けていた生徒さんが、実際に対面レッスンに来てくれたことが嬉しかったです。1回目、2回目と来てくれて、3回目と来てくれる生徒さんもいらっしゃって。
それはスタジオと生徒さんの住まいが遠いとか、近いからとかの距離の問題ではなくて、会いに来てくれたことが純粋に嬉しいことでした。
あと、生徒さんが(教室の)先生に褒められたとか、コンクールに入賞したなどの目に見える結果が出た時なども嬉しかったです。
ーそれは嬉しいですね。教師をしてきて大変だったエピソードはありますか。
知識量が圧倒的に多かったので覚えるだけでも大変でした。しかも、ただ暗記をするのではなくて、生徒さんによって体の作りが違ったり、得意や不得意とある中で、ひとりずつ向き合っていくことが特に大変で。レッスンや指導に定型があるわけではなくて、ひとりひとりしっかりとあてはめていくことが難しかったです。
ーひとりひとりに合わせたオーダーメイドのレッスンは大変だったと思います。はじめて教師デビューした時の気持ちは覚えていますか。
一歩踏み出す前はいつだって緊張します。教師デビューの時も緊張でいっぱいでした。
だけどそれは舞台でも同じで、いざ人前に出ると楽しい気持ちでレッスンができました。
ひとりで練習していくのと違って、相手の反応がダイレクトにあり、教えるということの面白さを感じました。

ー1回目のレッスンでそう感じられたことがすごい!きっと教師も向いていたのでしょうね。だけど大学院との両立は大変だったと思います。両立するために心がけてきたことはありますか。
慣れるまでは本当に大変で、やるべきことに優先順位をつけていくことが難しかったです。
時間には限りがある。だけどあれもこれも大事で…どっちも妥協したくないという気持ちが強く、どこを削ってどこをゆっくり考えていかなければならないのかという「タイムマネージメントをしっかりする」ことを第一に心がけてきました。
ータイムマネージメントをしっかりする。娘に聞かせたい言葉です。瑛先生は大学院でどんなことを学んできましたか。
スポーツビジネスについて学んできました。スポーツマネジメントというゼミに属し、スポーツビジネスに関する実践力と理論的研究能力の育成を図り、夏頃から卒業論文のテーマを決めて執筆していきます。
ー夏頃から卒論に取り掛からないといけなかったのですね。お疲れさまでした。大学院で学んできたことが教師としてどのようにいかせそうですか。
スポーツマネジメントについて学んできましたので、教師というよりプロジェクトメンバーの一員としてという側面が多いように感じます。
毎週のように、自分の考えをまとめて人前でプレゼンしてきました。なので、どうしたら人に伝わるのかがわかってきましたし、それらは教師にもいかせると思います。
バレエはスポーツ界より小さな市場ですので、大学院で学んできたスポーツマネジメントを応用できれば、バレエ界のためにもなるのではないかと考えています。

ー瑛先生は柔らかな伝え方の中で、自分の意見をしっかり言葉にすることが上手でずっと尊敬していました。石井久美子バレエプロジェクトでは今年度も教師採用が始まります。どのように関わっていけたらと思いますか。
教師仲間が増えることはとても嬉しいです。自分も経験したことだからこそ、一緒になって考えてあげられるし、新しい先生に悩みがある時などは相談にも乗ってあげたいです。
責任ある立場として、体系的なカリキュラムで研修できたらいいなと思っています。
ー新しい先生たちにとって、瑛先生がいらっしゃることは心強いと思います。石井久美子バレエプロジェクトはどんな職場ですか。
家族のような(笑)アットホームな職場です。
メンバーみんなが仲間のようで、誰かが困ってたら助けたりと。
ーほんと家族ですよね(笑)一年前の自分と今の自分が変わったと思うことはありますか。
いろいろ変わりました。知識の量が圧倒的に増えたし、人前で話すことも上手になりましたし、生徒さんへ伝える力がついたと思います。教師として教えるだけではなくて、学んでいくことの大切さも知りました。生徒さんから学ぶこともたくさんあり、成長できた一年だったと思います。
ー持ちつ持たれつ。教師と生徒って素敵な関係ですよね。一年前にも聞かせて頂きましたが、改めて瑛先生はどんな先生になりたいと思いますか。
生徒さんが憧れる先生になりたいと思っていましたが、今は信頼がある先生になれたらという気持ちが強くあります。大人リーナさんや親御さんからも「この先生なら大丈夫」「この先生なら安心して任せられる」と思われる先生になれたらと思っています。
ー瑛先生でしたら親御さんも安心かと思います。最後に。生徒さんたちへ向けて一言お願いします。
私はプロとして踊ってきたことで根性がつきましたし、継続力、やりぬく力がついたと思っています。そしてこの一年間は石井久美子バレエプロジェクトの教師として、そして大学院生として過ごしてきたことが、さらなる力を育んでくれました。
今、皆さんはバレエや他のことでも頑張っていると思います。継続してきたことが、将来どういうかたちで役に立つ日がくるかはわかりません。だから、今、自分がやっていることに自信を持ってください。きっと、将来いかせる日がくると思います。また、レッスンで会えることを楽しみにしています。
ー継続こそが人生をより豊かにしてくれそうですね。今日はお忙しい中、ありがとうございました。
可憐な瑛先生は、プロジェクト内でもマドンナ的存在です。第一印象からとっても素敵で、私は一年前に教師採用のオーディションに来てくださった瑛先生に魅了されたことを覚えています。
瑛先生がにこっと微笑めば、あたりは花の香りがふわっと漂うかのようなやわらかな雰囲気に包まれます。そんな瑛先生ですが、インタビューからもわかるように芯は強くぶれない意思をお持ちの先生です。
瑛先生が、石井久美子バレエプロジェクトの教師として、そして大学院生として一年間励んで来られたことは、私たちプロジェクトメンバーにとっても大変嬉しいことでした。
これからも瑛先生が快くレッスンを行えるように私たちもサポートしていきますので、今後とも石井久美子バレエプロジェクト共々よろしくお願い致します。
本日もお忙しい中、最後までお読みくださりましてありがとうございます。次回もballet project通信をお楽しみに!