こんにちは。石井久美子バレエプロジェクトのつっちーです。爽やかな五月晴れが身も心も軽くする季節ですね。早くも夏の気配さえ感じる今日この頃ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のballet project通信#22は「はじめての海外出張in上海」です。
石井久美子バレエプロジェクトでは2025年に成し遂げたい目標のひとつとして、海外出張レッスンを掲げてきました。
今年になり海外出張の機会に早くも恵まれまして、2025.4.3~4.9の日程で瑛先生とちより先生による上海出張レッスンが実現しました。
今回のballet project通信では、そんな上海出張レッスンの様子をリポートできたらと思います。せっかくですのでちょっぴり旅気分で参りましょう。それではいざ、上海へ!大家好~

上海あるある!?
いきなりですが、皆さんは「上海」にどんなイメージがありますか?
高層ビルが立ち並ぶ近代的な都市。イギリス領時代の名残で壮麗な洋館建築群がある。そんなイメージがあるのではないかと思いますが、実は世界一カフェが多い街なんですって。
毎日のようにインスタ映えするお洒落なカフェがオープンしているとか。変わり種ラテも名物で、ピーマンのラテや豚の角煮ラテ(美味しいのかな?)などもあります。
また空前のペットブーム?日本が誇る柴犬が人気と聞くので、日本人としては嬉しい限りですね。
そして、日本よりクラシックバレエが身近かもしれない説が浮上?
この出張期間中に、中国国立上海バレエ団による『ジゼル』を鑑賞なさったおふたりの先生ですが、会場はラフな格好の方が多く、また子どもの姿も多く見かけたそうです。劇場が生活と密接しているのでしょうか。

海外出張レッスンの実現
事務所に届いた1通のメール。
要約すると「石井久美子バレエプロジェクトのレッスンを上海で希望」とのことが書かれていました。好機到来。目標に掲げてきた「海外出張レッスン」のチャンスが、早くも巡ってきました。
先方と慎重に打ち合わせを重ね海外出張の準備を進めます。日程の相談からスタジオの確保。どんなレッスンをどの年齢の生徒たちへ提供するのか。
言葉の壁がありながらも、レッスンのクオリティを維持することはできるのか。上海でも日本と同じレッスンは再現可能なのかを考えていきます。
そして協議を重ねた結果、石井久美子バレエプロジェクトによるはじめての海外出張が実現することになりました。
レッスンを行うのは海外での経験が長い瑛先生です。そしてサポートとして英語が堪能なちより先生も同行することになりました。
石井久美子バレエプロジェクト×上海。
一体、どんなケミストリーが起きるのでしょうか。私たちも楽しみでなりません。
プライベートレッスンからスタート
2025年4月3日。
ついに、石井久美子バレエプロジェクトが世界の扉を開く日がやってきました。
レッスン会場は、先生たちが滞在するホテルから徒歩10分ほどのところにあります。One Eastというショッピングモールの中にあるスタジオで行いました。
2つのスタジオがあり、もうひとつのスタジオでもバレエレッスンを行っていたというので、上海ではバレエ人気が高まっているのかもしれませんね。踊るには少し狭い気もしましたが、レッスンを行うには十分の広さです。
シンガポールバレエ団で10年。海外でのキャリアが長い瑛先生ですが、海外レッスンは初めての経験です。不安がないわけではありませんが、今までやってきたことに自信はあるので、あとは生徒さんへしっかり伝えるのみ。
いよいよはじめての海外出張レッスンが始まります。初日は12歳の生徒さんのプライベートレッスンです。母親とふたりで北京から飛行機でやってきてくれました。
バレエ以外に水泳も習っていると聞きますので、基礎体力は抜群でしょうか。
日本語で挨拶をしてくれたりと、勉強熱心な様子も伺えました。マンツーマンで行う厳しいトレーニングにもしっかりとついてきてくれます。
初日のプライベートレッスンから始まり、計4日間のレッスンに来てくれました。向上心が強く今後の伸びしろを感じる生徒さんです。
3日間に及ぶグループレッスン
2日目からは年齢別に3つのクラスに分けて、1日×3回のレッスンを行いました。
(1) プレ 9歳~12歳 8人 (3時間)
(2) プロ 12歳~27歳 8人 (3時間)
(3) 大人リーナ 27歳~45歳 6人 (2時間)
どのクラスも3日連続でレッスンを受けてもらうスタイルです。プレ・プロクラスの生徒さんは3時間×3日間とハードなスケジュールとなっています。
上海では英語が通じると聞いていましたが、理解度に個人差があり英語が聞き取れない生徒もいる中でのレッスンとなりました。しかし、通訳さんが全レッスン訳してくださったので言葉の壁を乗り越えることができました。
レッスン内容は、全身トレーニングにはじまり、アンデオール前屈など日本でのレッスンと同様に行います。
レッスンが始まると、生徒さんたちは真剣な表情で先生の説明をしっかり聞いてくれます。特に皆さんが驚いていたのが、バーの持ち方やアンデオールの仕組みの話をした時です。
(どんな方法なのかここでは具体的にお伝えすることはできませんが)久美子式を教えると驚く生徒さんたちが続出。
日本の多くの生徒さんがそうであるように、上海の生徒さんたちも今まで習ってきたバレエの常識が覆されたようです。驚いたのは瑛先生もちより先生も同じで、 国を超えても久美子式は目からウロコなんだと実感したとか。
プロクラスでひときわ目をひいたのは、上海バレエ学校に通う14歳の生徒さんです。
すらりと身長が高く手足もびっくりするぐらい長く、恵まれた体型の持ち主です。もちろん、プロダンサーを目指しています。
ストレッチやトレーニングの姿からも、バレエと真摯に向き合ってることが伝わりました。将来が楽しみな生徒さんです。

生徒さんの反応
3時間に渡るレッスンの後、プレクラスの生徒さんたちに感想を聞いてみました。
「先生のレッスン、すごく楽しかった!」
「最初は難しかったけど、だんだん動きがわかってきた!」
中には、レッスンが終わるや否や、興奮気味に親御さんへ「今日習ったこと、いつもと全然違う!」と話している子もいました。
大人クラスの生徒さんからは「久しぶりにこんなに身体を動かしたけど、レッスン前とレッスン後での変化を感じられて嬉しい!」という声も。
生徒さんのストレートなリアクションが見られたことは、次回のレッスンへのモチベーションにも繋がりました。

上海出張を終えてー世界はバレエで繋がっている
海外出張レッスンを通じて先生たちが改めて感じたことは「久美子式はどの国の生徒にも伝わる 」ということです。
言葉は違えどバレエの本質は世界共通。疲れがピークに達することもありましたが、発見に溢れた充実の上海出張でした。

瑛先生
今回の海外出張レッスンは合宿のようで、とても有意義で楽しい時間でした。ずっと一緒に過ごす中で、ちより先生との絆もぐっと深まったように思います。
レッスン自体は本当にハードで、1日が終わるころには身体が限界を迎えていました。だけど、これが世界に向けて歩み出した一歩だと思うと、責任感が湧いてきてなんとか乗り切ることができました。
今回ご一緒した生徒さんに、いつか日本にも来てもらって、私たちが日常的に行っているレッスンを体験していただけたら嬉しく思います。
そして、このような交流がもっと広がっていったらいいなと思います。日本の子どもたちや大人リーナのみなさんに、中国の皆さんとのレッスンを通じて刺激を受けてもらいたいです。
また、中国の子どもたちや大人リーナさんたちが、日本の生徒さんたちから良い影響を受けたりと、国を越えてお互いに切磋琢磨できるような関係が築けたら理想的です。現実はいろいろな課題もあると思いますが、そんな未来を少しでも形にしていけたらと願っています。
ちより先生
私たち二人にとって出張は初めての機会で、しかも海外ときました。そんな大きな機会を任せてもらえたことが、何よりも嬉しかったです。現地へ行くのは二人だけと聞いたときは、責任重大で不安もありましたが、背筋が伸びる思いでした。でも、瑛先生が一緒だったこともあって、不思議と緊張はなかったです。
「久美子メソッド」が中国の皆さんに伝わるのか心配でしたが、年代を問わず、どのクラスでもしっかり伝わっている手応えがあって、本当に嬉しかったです。改めてこのメソッドはバレエをするすべての人に通じるんだと実感しましたし、私たちはその中核を担っているという責任感も、自然と生まれました。
だからこそ、もっともっとブラッシュアップしていき、レッスンを重ねるたびに自分自身も変わっていけるようになりたいです。出張で訪れる場所、海外ならばその国々で、さらに進化していけるようなレッスンを行いたいと思いました。
この上海出張は、私たちにとって本当に大きな成長の機会となりました。この貴重な経験をくださった中国の皆さま、久美子さん、菜々子(久美子の妹)さんをはじめ、サポートしてくださったすべての方々に、心から感謝しています。
帰国した瑛先生とちより先生はとても晴れやかな表情をしていました。お疲れ様でした。